当社KMIは、グループ会社である日本の『株式会社関東製作所』『中村精工株式会社』と、常に連携しながら事業を営んでおります。

例えば、現地インドネシアで発生するプラスチック製品案件は、既に日本側で金型製作から成形まで進行した製品の海外展開案件が多くございます。特に自動車業界のブロー製品に関して、関東製作所は日本国内の50％ものシェアを獲得しており、我々KMIが受諾する金型の中でも一度、関東製作所が製作したものも多く存在します。
そのため、製作工程の詳細な情報をグループ間で直に共有しながら進行でき、スピードと、日本の高いレベルでの金型製作が可能となります。
また、設計段階でのデータを関東製作所経由で日本の成形メーカー様に直で確認いただけるため、設変の少ないプロジェクト進行を実現しております。

ほかにも、当社は日本で依頼が発生した金型案件に関してインドネシアでの現地調達や修正・メンテナンスなど、小回りな対応が強みでございます。さらに、金型完成後のアフターフォローにも特に注力しており、成形メーカー様が希望するスケジュールに合わせて修正・メンテナンスの対応に尽力いたします。

当社が誇るもっとも大きな強みとは、我々が多くの時間を共にする仲間、KMIスタッフそのものです。
当社ではスタッフが入社してしばらくすると、1年半から3年間、日本のグループ企業での研修を行い、金型の技術や知識を実務を通して徹底的に学びます。そのため帰国時には、流暢な日本語や『日本人的考え方』が必然的に身に付いています。
『日本人的考え方』とは例えば、仕事を「給料」や「就業時間」という側面だけで捉えず、業務の進捗状況に合わせ、自ら残業をするかどうかを判断します。また、成形メーカー様側の「生産スケジュールを遅延できない」という事情をよく理解しているため、急遽金型に不具合・故障が生じた際には、たとえ休日であっても可能な限り対応する『意識』が根付いております。
すなわち、当社のスタッフはクライアント様からの『信用』を勝ち取るための努力や、勝ち取った後、それを継続することの大切さも心得ているのです。

その他、技術面でもスタッフの質は突出しております。
金型の仕上げ作業を例にあげると、日本での研修時にはベテラン職人と肩を並べて作業をこなしています。そのため、金型に触れることで『100分の1mm』単位で段差の有無や、形状の違和感を感じとる感覚が養われています。